「デンタルフロス」の適切な使い方とポイント
- 2020年2月17日
- 歯科コラム
五反田駅徒歩3分のライオン東京デンタルクリニックです。
今回のコラムのテーマは『「デンタルフロス」の適切な使い方とポイント』です。これからデンタルフロスを使い始める方、操作が上手くできないという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
ロール(糸巻き)タイプのデンタルフロスの持ち方
1. デンタルフロスをケースから引き出し、約40cm切る(ひじまでの長さが目安です)
2. 中指に2~3回巻きつけ、約15cmの長さにしてピンと張る
3. どちらか一方の指に多く巻きつけ、1~2cmの長さにつかみ操作する
4. 使う部位に合わせ、歯間にあてる
※詳しくは歯科医院にご相談ください。
デンタルフロスの操作の仕方
※デンタルフロスの動かし方は、Y字型、F字型、ロール(糸巻き)タイプともに同じです。
1. 歯と歯の間にデンタルフロスをあてる
2. ゆっくり横に動かしながら、歯と歯の間に挿入する
3. 中まで入ったら、上下に動かし歯垢を落とす
※隣り合った両面の歯をこすることがポイントです
4. 取り出す時も、ゆっくり横に動かしながら取り出す
次の歯間を清掃する前に
清掃するとデンタルフロスにはプラーク(歯垢)などの汚れがついてきます。きれいにしてから次の部分を清掃しましょう。
ホルダータイプの場合
汚れを拭き取るか、洗い流すなどして次の歯と歯の間を清掃します。
ロール(糸巻き)タイプの場合
デンタルフロスを多く巻きつけたほうから、少なく巻きつけた方へ、汚れた部分を巻き取り、きれいな部分で次の歯と歯の間を清掃します。
注意点
- デンタルフロスを使用する際は、鏡を見て確認しながら、歯肉を傷つけないように使用しましょう。
- コンタクトポイント(歯と歯の接しているところ〉を通す時は少しきつい感じがします。勢いよく挿入すると、歯肉を傷つけるので注意して挿入しましょう。
- 糸が引っかかったり、ほつれたりする場合は、 歯と歯の間にむし歯ができていたり、歯石がついていたりしている疑いがあります。歯科医院で相談しましょう。
効果的にデンタルフロスを使用するために
隣り合った歯の両方の面をこすってプラークを落とす
デンタルフロスを歯間に通すだけではなく、奥側と手前側の両面にデンタルフロスを沿わせるようにして、プラークを落とします。
<奥側にあてているところ>
<手前側にあてているところ>
歯肉の溝の中(スッと入るところ)までデンタルフロスを挿入します。
健康な歯肉でも、歯と歯肉の間には1~2mm程度の隙間があります。この部分にプラークがたまった状態が続くと、むし歯や歯周病になってしまうことがあります。この溝にプラークを残さないよう、溝の中にもデンタルフロスを挿入して清掃する必要があります。
デンタルフロスは、繰り返し使えるの?
ホルダータイプ
「使い捨て」と「繰り返し使える」ものがあります。商品の説明を読んで使用しましょう。
「繰り返し使える」ものは、使用後はよく洗い、風通しの良いところで保管しましょう。糸の部分が引っかかったり、毛羽立ってきたりしたら交換しましょう。
ロール(糸巻き)タイプ
使用したデンタルフロスは「使い捨て」です。
上手くデンタルフロスの操作ができないという方は、ぜひ当院の歯科医師、歯科衛生士へお気軽に相談してください。