あなたの歯ぐきは大丈夫?歯科医院で行う「歯周病の検査」とは

  • 2019年9月2日
  • 歯科コラム

五反田駅徒歩3分のライオン東京デンタルクリニックです。
今回のコラムのテーマは『歯科医院で行う「歯周病の検査」ついて』です。

歯肉からの出血・腫れを経験したことがあっても、そのことをきっかけに歯科医院を受診される方はあまり多くありません。明らかに自覚する症状が出てからでは、歯周病が進行していることが多く、そうなる前の定期的な「歯周病の検査」が大切です。今回は、定期的な「歯周病の検査」がなぜ必要か、どのようなことを行うか詳しくご紹介します。

歯周病の検査はなぜ必要?

歯周病は、初期の段階(歯肉炎)で治療を開始できれば、ほぼ健康な状態を取り戻せる病気です。しかし、歯周病の初期は、自覚症状がほとんどないため、自分で気付くことが難しいのです。

歯周病が進行(歯周炎)すると炎症により歯を支える組織(歯肉や歯を支える骨など)が破壊されてしまいます。一度、破壊された組織は、元の健康な状態には戻らないことがほとんどです。したがって、歯周病を発症していないときから、歯周病の検査を定期的に受けることが大切です。

歯周病の検査の項目とは?

ライオン東京デンタルクリニックの「歯周病の検査」は、次の項目を行います。

  • 問診、口の中の診査
  • 歯周ポケット深さの測定・出血の有無のチェック
  • 歯の動揺度(ぐらつきの程度)
  • エックス線撮影
  • 口腔内写真撮影(必要に応じて行います)

※品川区成人歯科健康診査の「受診券」で受けられる健診は、上記の検査項目とは異なりますので、ご了承ください。

問診、口の中の検査

1)問診

  • 自覚症状
  • 現在のブラッシング習慣
  • 抜歯した歯があればその時期と原因
  • 全身状態
  • 今までかかった病気
  • 飲んでいるお薬
  • 生活習慣(喫煙、ストレス、歯みがき習慣)
  • 治療に対する希望

をお伺いします。

2)お口の中の診査

むし歯の有無、治療した歯の時期と状態などをチェックします。

歯周ポケット深さの測定・出血の有無のチェック

1)歯周ポケットとは?

歯と歯肉の境目には、健康な歯肉でも1~2mm程度の溝(歯肉溝)があります。歯周病菌は酸素の少ないところを好むため、この溝の中にたまりやすく、そこから炎症が広がっていきます。溝が深くなると「歯周ポケット」の状態に進行します。

<歯周病の進行>

歯周病の進行

2)歯周病ポケット深さの測定

「歯周プローブ」という目盛りのついた器具で歯周ポケットを測定します。

<歯周プローブ>

歯周病の進行度は、歯周ポケットの深さだけでなく、エックス線写真なども含めて診断しますが、目安として4mm以上の歯周ポケットは「歯周炎」の可能性が高いです。
また、歯周ポケットを測った後に、血や膿が出るかどうかも歯周病を診断する上で重要な点です。

<検査している様子>

エックス線撮影

エックス線写真から、骨の状態や歯石の付着状況などがわかります。歯周病による炎症は、一部に限って起きている場合や、お口の中全体に広がっている場合など様々で、炎症の広がりもエックス線写真により確認できます。

<口腔内写真>

<エックス線写真>

上の「口腔内写真」と「エックス線写真」は同じ歯を撮影したものです。左の写真のように、自分で鏡を見たときには一見何でもないようでも、エックス線写真では歯を支えている骨が溶けて(緑の丸内:黒く写っている部分)、歯周病が進行している様子がわかります。

口腔内写真撮影

口腔内写真を撮影することで、歯肉の状態、歯の表面の状態などを確認していだだけます。治療前後の変化についても患者様にわかりやすくお伝えできます。

診断と治療計画

当院では、これらの歯周病の検査の結果をもとに診断し、日本歯周病学会の専門医・指導医が中心となり、治療計画をいたします。患者様へのご説明を十分に行い、ご納得いただいた上で治療を行います。

歯周病は生活習慣病の1つです。
歯周病に早く気付き、生活習慣を見直し、治療を行うかどうかによって、数年後のお口の状態に大きな差が生まれるかもしれません。
「自分は大丈夫!」と思っても、ぜひ「歯周病の検査」を受けてみましょう。お気軽にご相談下さい。

文/公益財団法人ライオン歯科衛生研究所 阿部有美子(日本歯周病学会認定歯科衛生士)