小児歯科

保護者様へ

「子どもの歯がきちんとみがけているかどうか心配」など、気になることも多いですよね。
当院では子どもの歯の治療だけでなく、むし歯ができる前の予防を積極的に行っています。ぜひ普段の歯みがきのことなどもお気軽にご相談ください。
また、当院は1921年に小児歯科医院として設立され、子どもを中心にむし歯予防と歯科治療を行ってきました。長年にわたって蓄積された多くの情報をベースに予防、治療を行っていることも特徴です。

小児治療風景

なぜ、子どもの歯はむし歯になりやすいのか?

乳歯

乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすいのが特徴です。
その理由は次の通りです。

  • 乳歯の歯の質が永久歯よりもやわらかくて、弱い
  • 乳歯は永久歯と比べエナメル質の厚さが半分しかないため、むし歯になると進行が速い

生えてきたばかりの永久歯

子どもの歯は6歳から12歳頃にかけて「乳歯」から「永久歯」へと生えかわっていきます。
その頃の「生えてきたばかりの永久歯」は、次のような理由でむし歯になりやすいということが特徴です。

  • 歯の表面が粗いため歯垢がつきやすい
  • 歯質が未成熟で酸に弱い
  • 歯並びが凸凹になりやすいため、みがき残ししやすい

永久歯は生えてきた後に唾液中のカルシウムやリンなどを取り込んでだんだん強くなっていきます。
歯が生えたばかりの時期は特に注意しましょう。

むし歯にしないためにも、みがき残しには特に注意が必要です。子どもがみがいた後に保護者による仕上げみがきを行いましょう。さらにフッ素配合歯みがき剤を使い、歯科医院でのフッ素塗布をするなど、積極的にむし歯予防を行いましょう。

乳歯のむし歯による永久歯への影響

乳歯がむし歯などで早期に抜くようなことになった場合、空いたスペースに歯が移動してしまい、その後に生えてくる永久歯の生えるスペースがなくなるため、歯並びに影響することがあります。乳歯のむし歯もしっかり治療しておきましょう。

乳歯を虫歯でなくすと永久歯の歯並びへ悪影響を及ぼす

むし歯の予防処置について

フッ素について

フッ素の3つの働き

フッ素には、「むし歯予防」のための3つの働きがあります。
再石灰化の促進:歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進します。
歯質強化:歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。
細菌の酸産生抑制:歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中に潜んでいるむし歯の原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。

フッ素を利用する方法

フッ素によるむし歯予防には、主に次の3つの方法があります。

  • 歯科医院などでフッ素塗布をする方法
  • 歯科医院で処方されるフッ素洗口液での洗口法
  • フッ素配合歯みがき剤

お子さんのお口の状態に応じ、これらの予防方法を組み合わせて予防を行います。

フッ素塗布

フッ素塗布は生えて間もない歯に対して行うのが、最も効果的です。歯の生える時期にあわせて13歳頃までの間、定期的に塗布を行います。
当院では、子どものフッ素塗布は専用のディスポーザブル(使い捨て)のトレーを使用して行います。
歯に密着するトレーに9,000ppmのフッ素のゲルを入れて、3分間お口の中に入れ歯に浸透させます。
塗布後30分間は唾液を吐かせる程度で、飲食やうがいは控えていただきます。

フッ素塗布

フッ素洗口

当院ではご家庭でのフッ素洗口(フッ素濃度450ppm)もおすすめしています。

シーラント

生えて間もない「奥歯のかみ合わせの溝」は深く、歯の質も未成熟でむし歯になりやすいところです。
シーラントは生えて間もない「奥歯のかみ合わせの溝」を物理的に封鎖しておく方法で、溝の中に専用の(シーラント剤)を流し込み、プラーク(歯垢)などがたまらないようにする処置のことです。シーラントは永久にその予防効果を発揮するものではなく、シーラントの一部が欠けたり取れたりすることがあるため、その部分からむし歯になることもあります。定期的に受診し、状態をチェックするようにしましょう。

シーラント

お子様の定期検診について

子どもは、一生を通じてお口の健康を保っていくスタートの時期です。この時期にお口の中の環境や機能を整え、歯みがきや食習慣を定着させたいものです。当院では、むし歯予防だけでなく、歯みがきや食習慣、かみ合わせの状態など、お口の健康を保つためのアドバイスも大切にしています。
子どものうちから定期的な歯科受診を習慣化するようにしましょう。